フリーターからエンジニアになれるのか?答えは「可能です」。
プログラミング学習が一般的になり、エンジニア需要も志望者も右肩上がりで、全くのプログラミング未経験のフリーターからエンジニアへの転職・就職を目指す人も増えてきました。
とはいえ
- 自分にも本当にプログラミングは覚えられるのだろうか?
- プログラミング挫折するみたいな話も聞くけど大丈夫かな?
- フリーターからエンジニアになってる人って実際いるの?
・・・こんなお悩み・不安などあることと思いますが、結論は冒頭でも書いたように、フリーターからエンジニアへの転職・就職は十分に可能です。

この記事を書く私は現役のエンジニアですが、同僚に、会社員を辞め、フリーターを経て全くの未経験からエンジニアに転職した人がいますので、十分可能だよなと思っています。
現在フリーターで、エンジニアへの転身を目指すあなたはぜひこの記事を御覧くださいね!
フリーターからエンジニアへの転職・就職は可能な4つの理由
繰り返しになりますが、たとえプログラミング未経験でもフリーターからエンジニアへの転職・就職は十分に可能です。
1.エンジニアが売り手市場だから(需要が高い)
IT業界は特に技術職で人手不足の状況。エンジニアの需要が高まっています。
現在は特に空前の売り手市場になっていて、dodaの転職求人倍率データでは2019年11月のエンジニア有効求人倍率は「10.29倍」です。
エンジニアの2019年11月の求人倍率が10.29でした。
2018年で最も高い数字を出したのが12月だったので、今年の12月は10.29より更に高まるのかも。(2017以前は見てない)https://t.co/F9lVt2KKek pic.twitter.com/mMcXoiOqJR— Tetsuya Ito / LAPRAS Inc. PRとその他もろもろ (@tetsuyaito_2) December 17, 2019
そして以下は2020年9月のデータですが、コロナで倍率が下がってもなんと「6.67倍」です。
2020年9月のITエンジニアの求人倍率は、引き続き下降😳
前年同月比で、
・求人数:66.8%
・転職希望者数:111.4%求人数が減り、転職希望者が増えたことによって売り手市場が少しだけ緩和されていっているようです。
(体感としてはそうでもないけど……😱)※詳細は https://t.co/F9lVt2KKek pic.twitter.com/OdFLfFY4u8
— Tetsuya Ito / LAPRAS Inc. PRとその他もろもろ (@tetsuyaito_2) October 21, 2020
この理由が、先程も書いた人手不足によるものです。
経済産業省の「IT人材需要に関する調査」では、2030年には最大79万人の人手不足になると発表されているほどで、IT市場の拡大に対して少子高齢化は進むので、このギャップでどんどん人手不足が進むようですね。

実際私の働く会社でも人手不足を感じていますし、中小規模ですが、去年は20人ほど中途採用で人が入ってきました。
他の職種にはない圧倒的な需要の高さですので、元々フリーターだということなんて関係ありません!
2.就職・転職に資格が必要ないから
エンジニアになるために資格は必要ありません。
技術職なので資格を取りに学校に通って2年くらい必要なのか?と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、エンジニアは一般職です。

技術があれば就職・転職可能ですし、後述しますが、全くの未経験で学歴不問で雇用してくれる会社もあるほどです。
エンジニア向きの資格もありますし、未経験者の場合は資格があることで就職・転職に有利な場合もあります。
たとえば基本情報技術者試験(FE)、応用情報技術者試験(AP)などが代表的で、会社によってはこれを持っていることで給料UPになるケースもあります。※以下ツイートを参照。
基本情報技術者試験に無事合格できました⸜((˙꒳˙ ))⸝💕
午後危ないと思っていましたが、午後の方が取れていました(笑)これで基本情報に合格するための勉強法の記事を書けるぞー!💪
給料も少しアップするので嬉しいばかりです。
勉強は結局一年近くやったので、少し自信にもつながりました! pic.twitter.com/0VYQMwSyq0
— 涼香|Webエンジニア・Webライター・ブロガー (@succhi104) November 21, 2018
応用情報技術者試験
合格証書きた。
うれしい
給料あがるし、乱数ポケモンほどからまないし、格差マッチないし
神ゲーか!? pic.twitter.com/L6hYqoSXAH— ユウヤこ @cstポケ (@yuyako0) January 27, 2020
ただ、エンジニアは技術や経験が重視されます(特に経験が重視されます)。
私の会社の採用担当者も特に学歴の面は見ていないようで、スキルがあるかどうかを見ているとのことです。
志望する会社の求めるスキルがあればフリーターからエンジニアへ就職・転職は十分に可能です。
3.学習法がたくさんあるから
そして学習法です。
エンジニアになるにはプログラミングをマスターしなければいけませんが、その学習法は現在本当に色々な手段がありますよ。
独学なら本や無料の学習サイト、誰かに教わる場合はプログラミングスクールは多種多様ありますし、家庭教師的なサービスもあります。
プログラミング学習は一見、学習のハードルが高いのですが、実際はかなり敷居が低いです。
ちなみにプログラミングスクールの中には、無料で学べて就職まで保証してくれるスクールもありますので、特におすすめの学習法です。

私の同僚・知人ではプログラミングスクール出身のエンジニアが3人いますよ。
4.フリーターからエンジニアになれた例がたくさんあるから
最後に、単純ですが「前例があるから大丈夫!」という理由です。
個人的なつながりでは同僚です。彼は会社員をやめて一時フリーターになり、そこからエンジニアに転職した人です。

彼には「プログラミングスクールで挫折する理由と対策」でも軽くインタビューしていますので、よかったら読んでください。
他にもTwitter上でフリーターからエンジニアになった人の例はいくつかあります。
自分の2ヶ月間を語らせていただきました(笑)
フリーターやニートで将来が不安だって人は、今すぐプログラミングの勉強を始めましょう!
本気でやれば2ヶ月で人生変わりますよ!
アラサー文系の自分が大丈夫だったから、年も頭の良さも関係ありません。
根性出せばみんなも絶対できます💪 https://t.co/IsXN77EFO9— Jun🇵🇭元社畜アラサーエンジニア (@junokmn) December 24, 2018
30代フリーターの僕みたいなもんでもプログラミングはたった数ヶ月数十万で就ける専門職。
おかげで随分楽しく生きられてるし。
スクールの同期、研修の同期、沢山消えた。(別にダメではない)
一方、劣等生だった僕は転職してる🙄
才能とかはない。
崖っぷちだっただけ😟#プログラミング初心者
— K@元30代フリーター👉エンジニア (@K_Engineer_7753) May 10, 2020
未経験からメガベンチャーに内定できた要因をまとめました。就活失敗・短期離職・フリーター経験ありでも画像のことを意識して5ヶ月学習・行動をしたら内定頂けました。ちなみにこれ、実際に企業から評価されたポイントを言語化したもの。再現性は高いと思いますが、真似してみるかどうかは任せます。 pic.twitter.com/MeK3aSm7Iq
— 壮|(11月から)ファッションテック企業のエンジニア (@sew_sou19) October 16, 2020
学習法もたくさんありますし、空前の売り手市場の現在、多くの人がフリーターからエンジニアへの就職・転職を叶えていますよ!
フリーターからエンジニアになるために必要なこと
さて、フリーターからエンジニアになれることは十分に可能ですが、誰でもすぐに簡単になれるわけではありません。
しっかりと準備して就職活動などを始めないと意味がありません。
プログラミングなどの知識や、服装や面接対策などはしておくべきです。
ここではそんな「就職のために必要なこと」を解説します。
1.いつまでエンジニアになりたいか明確に!
まずはいつまでエンジニアになりたいのか、期限を決めましょう。
漠然と1年以内に、などとしないで、「半年後の◯月×日までにエンジニアになる」のようになるべく具体的に決めましょう。
期限を設定することで、学習スケジュールが立てやすくなりますし、ダラダラ学習していつまでもエンジニアになれないという事態を避けられます。
特に独学でエンジニア就職を目指そうとする場合は、これが大きなハードルになりますので、カレンダーを買ったり手帳を買ったりして、可視化しておくといいと思います。

エンジニアは、就職してからも納期と言う名の期限との戦いです。。。
今のうちから期限設定、タスク管理の能力は身につけておいた方が絶対にいいですね。
2.エンジニアとして何を開発したいか決める
次に、エンジニアとして何を開発したいのかも、具体的に決めましょう。
エンジニアの必須スキルとして「プログラミング」がありますが、実はプログラミングにも「言語」があり、何を開発したいかによって学習すべき言語が違うんです。
たとえば、
- ホームページなどのWeb制作がしたい:HTML、CSS、JavaScriptなど
- スマホアプリを開発したい:Swift、java、Kotlinなど
- AIなどの開発がしたい:Python
こんなふうに、作りたいものに応じて言語が変わります。

これは、どの国に移住したいか決めて、その国で使われている公用語を勉強するようなものです。
アメリカで暮らしたいなら、英語を勉強し、ポルトガル語はまちがっても勉強する人は居ないはずですよね。それと同じです。
自分が何を開発したいのか考え、必要な言語はなにかよく調べてから学習しましょう。
とはいえプログラミング未経験者の方には、これを決めるのは難しいと思いますので、プログラミングスクールの無料体験レッスンやカウセリングをうまく利用して、相談してみるといいですよ。
カウンセラーの方が、あなたの希望をうまくヒアリングしてくれ、必要な言語を教えてくれます。
3.目的に合ったプログラミング言語を勉強しよう!
を身につける
エンジニアになるために必要不可欠なのがプログラミングスキルです。
しかしプログラミングスキルと言ってもさまざまな言語があるため、自分に合ったものを選ばなければいけません。
エンジニアでもシステムエンジニアやネットワークエンジニア、Webエンジニアなど、種類によって使用する言語が違います。
h3:面接マナーを身につける
IT業界は比較的自由度の高い業界ではありますが、面接時は服装や言葉遣いなど、マナーに気を付けましょう。
とくに私服OKのバイト先で働いていた方は、面接にもラフな私服で行ってしまわないように注意してください。
エンジニアも私服勤務の職場は多いですが、指示がない限り、スーツを着用するのが基本です。
面接では「将来性がありそうか」「正社員としてやっていけるか」といった点を見られます。
どれだけスキルがあっても、マナーがなっていなければ社会人としての資質を疑われてしまうので、マナーについても勉強してから面接に望みましょう。
h3:ポートフォリオを作成する
ポートフォリオは自分の実績や制作物などをまとめた資料です。
経験者の場合は実績や経歴をのせられますが、未経験の場合は実績がないので、実際に作った制作物を提示することになります。
企業からすると未経験者の方がどの程度のスキルがあるか、履歴書だけではわかりません。そのため実際に書いたコードを見せるのが、1番わかりやすく伝えられる方法です。
1からどんなモノが作れるか、キレイなコードが書けているかなどを見られます。未経験から就職する場合は、必ずポートフォリオを用意しましょう。
エンジニアのポートフォリオについては、下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧くだ
フリーターからエンジニアへ就職・転職する3つの方法
フリーターからエンジニアへ転職する方法はいくつかありますが、やり方によってかかる費用や効率の良さが違います。
独学で学習して就職活動
未経験でも独学で就職することは可能です。独学であれば好きな時に好きなだけ、自分のペースで学習を進められます。
とくに費用がかからないところは大きなメリットです。かかっても書籍代ぐらいでしょう。逆にデメリットは質問や相談できる相手がいないので、挫折しやすいところです。
また就職活動するときは自分で全て行わなければいけません。面接対策や履歴書・ポートフォリオの準備、企業について調べるなど、やることは意外と多くあります。
未経験OKの会社に就職する
未経験OKの会社であれば、入社してから研修でスキルを学べます。研修制度が整っており、学びながら給料をもらえる点がメリットです。
ただ求人数は多くありません。例えばリクナビでエンジニアと検索すると、12608件の求人が見つかります。(2020年10月時点)
しかし未経験歓迎の条件を付けると、約10分の1の1177件になります。
また未経験OKの求人は、30歳前後で年齢制限を設けている場合が多いです。
30歳を超えると応募できる求人も少なくなるので、求人サイトから就職するのが難しくなります。
プログラミングスクールで学習・就職する
プログラミングスクールはプロの講師から教えてもらえるので、確かなスキルを身につけられます。
必要な技術を体系立てて学べるので、効率よく学習できるのがメリットです。
また転職のサポートもしてもらえるので、転職活動についての質問やエンジニアとして働くにあたって、わからないことなどを相談できます。
費用はかかりますが、転職までの効率は1番いい方法です。
まとめ
エンジニアは人手不足の状況などもあり、未経験のフリーターからでも十分目指せる職業です。
そのためにはプログラミングスキルの習得や面接対策、ポートフォリオの作成など、やらなければいけない事は多々あります。
しかしフリーターからエンジニアへ転職できれば、人生は大きく変わるでしょう。少しでも興味があるなら、まずはプログラミングの学習から始めてみるのをおすすめします。